賃貸アパート・マンションのガス料金は適正なのか?

日本全国にたくさんの賃貸アパート・賃貸マンションがあり、その賃貸物件にたくさんのガス会社がLPガス(プロパンガス)を提供している。賃貸物件を選ぶ際にはほとんどの人が気にしないこの部分にスポットを当ててみた。

尚、以下LPガスの事をプロパンガスと称する。

賃貸アパート・賃貸マンションのガス料金は一緒ではない

賃貸借契約の時、重要事項説明書にはガス会社名が記載されていることが一般的だ。しかしガス会社の会社名と

電話番号が分かる程度だ。

記載されているガス会社が1立方メートル(1㎥)がいくらの価格で提供されているかまでの記載はない。

しかし実は、提供されるガスの料金は各ガス会社によって異なる事が多々あるのだ。

ガスの基本中の基本であるLPガス(プロパンガス)と都市ガスの違い

実際の賃貸物件の検索の際には不動産検索ポータルサイト(スーモ・ホームズ・アットホーム)等で、検索項目に

なっているプロパンガスと都市ガスの選択が出来る。どう違うのか知らない人も多い。この違いは、ガスの供給

の仕方が異なる。プロパンガスは見たことがある人も多いと思うが、グレーの重たそうなボンベをトラックが運

んできて、賃貸物件の敷地の角にある場所へハンドルを回す要領で重たいガスボンベの交換を行う。結構大変な

労力だ。

一方、都市ガスはというとガス管が地中に埋まっており、人がガスボンベを運ぶ必要が無いのである。言い換え

ればガス供給のコストが少なくて済むという事だ。しかしここではガス配管を地中に敷く工事費用は計算してい

ないので単純に都市ガスは安いと言いすぎるのも気が引ける面がる。

資源エネルギー庁が賃貸物件に供給されているLPガスの料金調査を全国的に実施する

資源エネルギー庁が、ガス業界の一部で適性を欠くガス利用料を請求しているとみて、ガス業界に是正するよう

求めている。調査を実施する事で利用者に注意するよう働きかける効果があるとみている。

一人暮らしで使用するガス料金の目安は

賃貸物件を紹介している時に、1ヶ月間のガス代はいくらかという質問が時々ある。この質問にどう答えるべき

か非常に悩ましい。実際に数社のガス会社にヒアリングしたが、明確な回答は得られない。おそらくガス会社側

も具体的に回答するのではなく、使用実態により異なるという事を回答するよう教育を受けているのではないか

と思われる。ガス会社側の回答は、一人暮らしとはいえ、自炊の回数や、お風呂の使用時間・使用法等により、

検針のブレが大きい実態があるから仕方ない面もある。一人暮らしでも友人(恋人)がよく部屋に来たりすると、

より検針の振れ幅は大きくなるという事だ。

親がガス料金を払い、子供(学生など)が一人ぐらしをしているケースで、よく親御さんから、「今月ガス料金が

異常に高いがナゼ?」と質問があるそうで、ナゼと言われても困ることが多いとのこと。

生活スタイルに関わる、デリケートな問題となるため、ガス会社も簡単に使用実態を調べることは難しい。

 


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